沈殿

そして驚いた、というか思い出したといった方が正しいのかもしれないが、連中が纏う雰囲気に既視感を覚えた事。
徒党を組んでイキがっている田舎のガキ特有の普遍的な何かがあるのか。
駅や繁華街で急に声かけてくる、あまり関わり合いたくない類いのお兄様方からも似たものを感じる。
僕の厄介事エンカウント率が高いだけなのか?

若いうちはちょっぴり調子に乗ってしまう事もあるとは思う。
しかしあそこまでTPOを無視して行動できるというのは………。
高い塀の内側へ行きたいのだろうか。
僕が十代の頃にもドロップアウトしてたむろしている奴等にああいうのがいた。
概して一人一人は内面が脆い印象であった。今はもう一人もいない。
彼らは何処へ消えたのか。
ミステリーの一本でも書けそうだが、全く興味はない。

兎に角、何もしていなくとも因縁つけてくる奴等がいるような場所になってしまったのだとしたら残念でならない。
話し掛けんなオーラ全開でも、無視しても駄目。
適当に受け答えして去るのにも余計なエネルギーと時間を使う。
本当に糞以下の無駄な時間なんだよな。
ただでさえ時間が無いのに。
誰かにたかっても、自分の中の空の部分が埋まるわけじゃない。
生徒指導の教師でも補導員でもないし鬱陶しいから余計な事は言わなかったが。

代わりは簡単には見つからない。
席を替えるくらいだな。
あとはやはり、時間に余裕を持って出掛けて、今回のような悪質なものでなくても時間が無駄になりそうなら即時撤退出来るようにしておく。