目を閉じて甥で

知りたくない事を知ってしまった。

何故第三者に話すのか。

薄々感じてはいたけれど。

個々の選択に介入する事は出来ない。

それぞれの時間と人生がある。

一抹の寂しさはある。結局何もできなかった。

 

時を同じくして、将来的な配転の話があった。

奴等との考え方の相違がはっきりした。

これだけ人が少なくなって、なおオールマイティな人材を作ろうなんて考えは、私は絵空事だと思う。

一年や二年でものになるほど甘くはない。

それぞれのセクションで、腰を据えてプロフェッショナルを育成するべきだ。

駒をどう使うかのは、上に立つ人間が考える事。

奴等はそろそろ考えなければいけない。

都合よく、何時でも何処でも常に及第点を記録できる駒なんて、空想の産物だ。

ユーティリティーというのは、あくまで個人の生存戦略の結果として出現するもの。

意図的に作り出せるのであれば(作り出せる環境もあるのだろうが、此処はそうではない)、我々の職場はこのような惨状を呈してはいない。

 

新しい部署で学ぶ事が沢山あった。

が、組織として体を為していない場所では限界がある。

来年度で区切りを付ける。