ギリギリの悪手

ギリギリにならないと準備しないくせに、一端に一日以上前から緊張だけはしている。
もう胃が痛い。
こういうところが駄目なんだ。分かっているのに。

複数の問題を一挙に片付ける手段としてコンタクトを作ることを思い立った。
外では頑なに眼鏡生活を送っていたけど邪魔になる機会が出てきたので。
別にコンタクトにしてモテようとかそんなんじゃないんだからね云々。
どうせ使うなら高校入学とか大学入学とか相応しい時期が何度でもあっただろうに。
アラサーになって今更である。

先日バイクで外出した折、コンビニで休憩していたら見知らぬライダーに話し掛けられて小一時間話し込んでしまった。
最初はバイクの話、終盤は身の上まで話してお互いに良い転職先が見つかるといいねと言い別れた。
皆問題を抱えながらも必死にやっている。
僕は必死になれているか。

今更準備なんかしてもどうせ駄目なのだ派の怠惰な自分と、消え失せつつある勤勉な自分が脳内で争いを続ける。
何でもいいから終わらせたいのか自分を納得させられるまで続けるのか。
全ての手を尽くした先にしか答えはない。
後輩達の目を見て話せず自分が嫌になった先週末から光の速さで一週間が過ぎた。
今日も無為に一日が暮れていく。