サマーツアー

にわかに秋の気配を感じるようになり、夏は終わるのだと告げられる。
爽やかな風、涼しげな虫の声、切ない夕暮れ。
露店も花火も横を通り過ぎただけ。

久々に晴天の休日だったので、距離にして300キロ程度だがオートバイで出掛けた。
何も解決はしていないが、気分は良かった。
山あいは長時間走ると寒いくらいだ。
自分を確認しに行ったのだ。

新しいブーツを買いたい。

先送りにしてきた諸問題に区切りをつけたい。
とりあえずいい加減に引っ越しをしたい。
少なくとも今はこの場所が耐え難い。
無駄な時間が生じすぎる。
振り返るとその無駄の積み重ねに頭が痛くなりそうだが、せめて未来は変えていかなければ。