祝日の夢

大阪へ展示を見に行くプランもあったが、結局いつもの休日。
友人に食事と暇潰しに付き合ってもらった。

先週は兼ねてから命じられていた仕事の仕上げとクレームが重なり、再び胃袋に鉄球をぶち込まれたような気分になった。
言っただの言わないだのと不確かな記憶だけを根拠に延々と怒鳴られると、つい同じテンションで応戦してしまい火に油。
お客様、ではない。こちらも従者ではない。
気に食わないなら手前で勝手にやれという言葉を飲み込んで耐えるしかなかった。
皆一様に気にすることはないと言ってくれるが、こちらのモヤモヤは消えない。
そういう様子を察して友達も付き合ってくれたのかもしれぬ。

数週間前から最も僕の胃を荒らしてくれた問題は、思うようには解決できなかった。
元々追い詰められた僕が捻り出した苦渋の策だったので、実現は叶わないと分かってはいたけれど。
先日帰省してきた兄弟にもそう言われた。
見た目には落ち着いてきたが、ただ波の間に入っただけ。
以前もそうだった。
僕達を案じてくれるのは分かっていたが、結局本心は聞き出せなかった。
そこまで踏み込むべきではないのかもしれない。
そうなると一人で騒いでいた自分の道化っぷりに嫌気がさす。
が、いつかは自立の道を選ばねばならなかったわけで、もはや自分で分岐させた線路から降りることはできない。
本当にこれでいいのかと自問自答を続けなければならないことに対しては恨みしかない。
自分達が特別不幸だとか苦労しているだなんて思わないし思われたくないが、何故こんな糞みたいな宿命を負わねばならないのかと。
そして最後には、僕も一人に責任を背負わせて町を出ていく。