ロバのみみ

当たり前のような顔をして、知らない仕事が降ってくる。
これ、俺の担当なのか?という案件に埋もれる。
総量としては大した事ないのかもしれないが、とにかく時期が重なる。
万事手取り足取り教えてくれとは言わないし、そういう仕事の覚え方はしてこなかったわけだけれど。
自分の担当ではなくなった瞬間にろくな引き継ぎも無しに全てを後任に投げ出していく人が多過ぎる。
前年の様式を踏襲したら前任者から細かいダメ出し喰らったり。
じゃああんたが去年作ってた書類は一体何だったのかと。
それぞれが個人的見解で可否を判断する。
ここまでの水準にすれば問題ない、というラインが常に変動するので擦り合わせに余計な労力を使う。
淡々と最低限の仕事を続ける以外に選択肢は無いが、それすら儘ならない己の愚鈍さと歪んだ組織の構図。
定時退勤・完全週休二日を切に望む。
結局前と変わらない。作業着の色が変わっただけだ。
自分の仕事が手の内にあるだけマシかもしれないが、差し引きゼロの可能性も否めない。