急転直下その2

結局当初予定の採用日に逆戻りし、それまで予定が宙ぶらりんに。
もっと早く連絡しろや………仕事納め直前に思い出したように電話しやがって。

財政状況は芳しくない。
節制すれば春まで持たないこともなかろうが、予定外の出費は世の常。
暇だし………。
昔のバイト先に戻ろうにも期間が短すぎる。
内定が出た時点でこういう事態を予測して動くべきだった。
何度でも戻りたくなるのは、多分あの店が僕のノスタルジーと暗い青春の全てだからだ。
実際復帰すると無味乾燥なフリーターの日常に戻るだけで感動も何もないが、外に出れば芝は青く見える。
女子大生達との会話も捗りますし。
今度こそ二度と戻れない場所になるので再び感傷に浸っているだけかもしれぬ。

現実的な線としては旧バイト先の別店舗か運送会社くらい。
年末年始を逃すと田舎で短期バイトを探すのは骨だ。
派遣はもう嫌だし。
タウンワークとにらめっこしながらすぐに行動を起こせなかった自分と採用担当のずさんな仕事を恨む。