過ぎ去った秋

買い物に出た先で久々に後輩に遭遇し少し話した。
数ヶ月の間にも人間色々ある。
境遇や気質にシンパシーを感じているのか、あの子とは一緒に働いていた時分にはよく話した。
老婆心というのか。
多分口うるさいだけだっただろうけど。
外野から見ていると生かせる能力があるのに居場所を中々見つけられていない。

あわよくばという甘さから昔のバイト先を偵察してみたが、人員削減で舞い戻るのは難しそうだ。
何度も世話になるのも気がひける。
残りは短期で凌ぐか。

返送を簡易書留にし忘れた事に一抹の不安はある。

自分へのご褒美()としてギターでも買いたい。
本当は結果こそが一番の褒美なのだが。
自ら褒美を買い与えるほど頑張っていたのかという点は脳内でも争いがある。
頑張っていなかったわけではないので頑張っていたのだろう、多分。

あと散々迷惑かけたので母には何かしら贈り物をしたい。