困憊の春

断るわけにもいかず、土曜なのに疲れた。
別に嫌ではなかったのだけれど。
辞めていった先輩にも会い、少し話した。
「頑張ってるな」
本当にそうなのか自信が無いというか、多分それほど頑張っていないという気持ちがあり、曖昧な笑みを浮かべるほかなかった。
寄り道した先でスーツ姿が新鮮だと言われたのが、収穫と言えば収穫。
あの頃はジーパンばかりでよかった。

その場しのぎで上っ面の言葉ばかり吐く自分が嫌にもなる。
何も解決していない。