最後だと聞かされる

何かやりたい事はないのかと問われた。
そんなものは無いと答えて、また詰まらない仕事に従事していく自分を正当化した。
結局思うようにはいかなかった。
無駄だった。
これから、またゼロからやり直してそれをまた捨てて………という道を再び辿る勇気は持ち合わせていない。
前に進む勇気も、踏みとどまる勇気も、引き返す勇気も、どれも等しく尊い勇気だと思う。
が、僕が勇気だと思い込みたかった代物は卑しく醜い塵以外の何物でもない。
理想と妄想の区別がついていない。