2016-01-16 悲しいな 生活 感情の発露に乏しい僕は、こういう出来事に際してもあまり涙は出ない。 叔父と母は憔悴し、従兄は号泣していたという。 もう15年になるか、死期の近付いた祖父の見舞いの帰りにも同じ気持ちになった。 泣き腫らし隣に座った従兄は「お前は強いな」と言ったが、それはきっと違う。 違う。悲しくないわけじゃない。 ただ事の前で立ち尽くしている。 今日になってあの家に行った事があると思い出した。 思い出した。彼らの、最後の幸せだった時を。