気の利いた言葉も言えない

己の気の利かなさと、新年度の絶望を噛み締めながら夜が更ける。
停滞は怠慢を生む。変わらない為に変わり続ける事は結構難しい。
一応安定した身分を手にして、以前よりは貯蓄もあるものの、そこに付き纏う停滞を口実に逃げ出す機会を伺う。
当たって砕けるだろうから、その時に消えようか。
時世のせいか、歳は重ねたがあっという間という程には日々の体感スピードは速くない。
まだガキの心持ちのまま。