最後の、あるいは最初の一歩

ここらが限界だと判断し、考えを話した。
ずっと前から結論は出ていたのだが。
最終的な判断を下した。
これ以上の負担を強いられる事は受け入れられない。

兄弟にも連絡をした。
僕はずっと前にこの件に関する感情を捨てたつもりでいて、それでも完全に切り捨てる事は出来るはずもなく、少しずつダメージを受けながら生活していた。
兄弟も概ね同じような思いを抱いていたようだ。
どれが本当のあの人だったのかもう分からない、と。
離れて暮らしているから傷を負わないで住むわけじゃない。

しんがりに立つ。