休み暇だし仕事暇無し

一話無料のアニメ苺ましまろを久々に見て何かを取り戻したようなそうでもないような気持ち。
のぶえ姉ちゃんの姿に原付でバイトへ行き深夜に帰宅、煙草と発泡酒しか救いが無かった時分の己を思い出してしまう。
前回ドはまりしたのは実家の家庭問題が最悪の状況だった時。
ヘッドホンで耳を塞ぎ、心も塞いでも眠れずこのアニメばかり見ていた。

これみよがしに馴染みの場所に顔を出したり自分の小ささだけが身に染みる春。
休みの間電話は鳴らない。

春の夜の匂いと昔バイトしていた店の店内放送にノスタルジーを感じる。
いつだって二十歳そこそこの自分がそこにいる。
駐輪場には当時乗っていた原付が停まっているような気がするし、店に入れば自分の名前が記されたタイムカードがあって馴染みの先輩がレジにいるような気もする。
もうどこにもそんな風景はない。
長く忘れていたのに本当に昨日の事みたいだ。
その後の社会人生活はどんどん上書きされて忘れていくのに。