ラインをこえて

ひょんな事から同級生の近況を耳にし、我が身の情けなさが益々重くのし掛かる。
昇進、転職、或いは立派に教師をしていたり………。

時を経て、目標に向かい努力を怠らなかった者とただ漫然と日々を浪費した者の間には山よりも高く海峡よりも深い圧倒的な差が出来た。
無論後者が自分である。
最大限好意的に捉えれば、そういう事実を一時でも直視出来るようになった事は悪くない。
諦めかもしれないが。
きっと向こうは僕の事など覚えていないだろうしこの先思い出す事もないだろう。

先日言われたように、今更周りと比べて歩みが遅い事だけを気にしても仕方ない。
全く気にしなくていいわけではないけれど。
回り道ならとことん回ればいい。
最後に少しでも笑えれば。
大器晩成なんて良いものじゃない。腐っていくだけかもしれない。
全く説得力は無いが、今に至るまでの選択の裏側にあった下らない信念に見あった生き方を作り出さなければいけない。