セイレンおじさん、真夜中の純真

セイレン4話まで見終わった。
未だに1話録画失敗が悔やまれる。
1クールで3ヒロインの話を描いて終わりなのか、2クール目があるのか不明だがファーストヒロインである常木燿編が終了した。

まず「進路」が大きなテーマとなっているのがキミキスアマガミとの相違かと思う。
無論前の二作でも主人公やヒロインの進路が描かれた場面はあるが、根底のテーマではなかった。
ヒロイン勢で明確に将来を決めていたのは咲野さんくらいだろう。
主人公は√によりけりだし。
中途半端な進学校の二年生なんて大部分は進路なんて真面目に考えてないだろうから、その点においては橘さん達の方がリアルな姿かもしれぬ。

嘉味田君との交流を通して目標を見つけ海外へ………という流れは、どことなく前述の咲野さん√を思わせるものだった。
バイト要素は薫編。
はっきりと高校時代には付き合わないという展開は驚いた。
キミキス………はともかくアマガミSSは原作ありきのアニメ化で恋人になるという終着点が見えていた。
今回は進路の話を絡めて単なる色恋話にならなかった。
これがセイレンで一貫した形なのかはまだ分からない。
付き合った後まで描こうとするとそれこそSS+みたく二期目が必要になるし難しい所だが、個人的にはくっついた所まで見たかった。
二人の再会で話は終わるわけだが、その後は語られていない。
終わり方としては綺麗かもしれないけれど、グイグイ来ていた燿らしくない気もしてしまった。
めっちゃスキンシップしてましたやん………。
進路を決めるきっかけをくれた嘉味田君への感謝、そしてそんな彼の進路決定を邪魔してはならないという意思も感じた。
自分は自分、という点は一貫していたのかなと。

バイトの密告者の件は、それで許すのか?親しい友達相手なら尚更泥沼になりそう………というのが正直な感想。
とはいえ嘉味田君を疑った際も深くは追及しなかったし、彼女のさっぱりした性格が表れたのだろう。
わざわざ手打ちする所を見せた上で謝罪したのも彼女の誠実さ故だ。

一応文句を垂れたが、毎週楽しめた。
一人当たり4話でオリジナルでは限界もある。
相変わらずの高山先生のセンス、そして何よりCVの佐倉さんの声が素晴らしい。
だからこそゲームで一人ずつじっくり掘り下げて欲しいのだ。
七咲弟と十萌お姉ちゃん√はよ。

次のヒロインも楽しみ。
余談だが相原さんと橘さんは脳内で自然に「さん」付けにしているが、嘉味田君は嘉味田君である。
歳取ったからかな………。
アマガミからも随分経ったからなぁ。