悠長

呑気な事言い始めた途端に不合格通知が来たでござるの巻。
駄目だと分かってはいたが、封筒を開けるまでは採用の可能性も残っている。
さながらシュレディンガーの猫のように………。
当然お祈りの御手紙だった。

人生経験になったと言えばプラスに捉えられるが、実質的には何も得られていない。
あの時ああすれば……というのも考えないわけじゃないが。
何か一点が欠けていてこういう結果になったわけではないし、ある程度予測はしていたので強烈な後悔は無い。
虚無感はある。
場所が変わっても組織の中に居れば同じ事を繰り返していたかもしれない。

いよいよ岐路に立たされた。
次の選択を探さなければ。