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全くもって力不足だった。
もっと早くに受けて気付くべきだった。
あと二ヶ月で何が出来るのか。
まずは取り急ぎ書類を纏めて郵送せねば。
尻に火が点くどころか大破炎上しているがもう行き着く所まで行くしかない。
駄目ならまた有象無象の中から適当に選んだ底辺の仕事に戻るだけだ。
地を這うのは慣れてる。
が、今でも思い出すのは最後の最後で受けた屈辱達。
唾を吐き掛けてきた奴等に見下されたままでいいのか。
まだ下駄は履いてない。
手続きはさっさと終わらせて猛勉強という死のロードへ。
失敗したら今度こそ本当の屑虫。それも似合いか。