幾重にも

しかし話したいというのはこちらの自己満足であって傲慢である。
本当に心配しているのか、自分でも正直分からない。
嫌悪と拒絶と、ミイラとりがミイラになるような結末だけは避けたいという、それだけなのか。

話す事で否応なく巻き込んでしまう。だったら聞きたくない場合もある。
そのやり方は僕が聞く側だった時に一番嫌なものだ。
家族だから、親しい友人だからといって、無理矢理背負わせるような事はちょっと。

独りよがりになれというわけではなくて、自分の問題の根幹はいつでも自分の中にある。