耳を塞いで

思い出を美化してしまいがちだが、昔からロクな奴じゃなかった。
考えたら許容し難い存在である時間の方がもう長い。
忘れたいが忘れられない。散々コケにされた事も。
声を聞くだけで気分が悪くなる。
身内だろうが何だろうが、もう関わりを持つべきじゃない。僕の精神的に。
町を離れたら、もう二度と会いたくない。
それほどの仕打ちを我々に対してしてきた事に恐らく気付く事は無いのだろう。