小さな世界

日々親父のアレさにばかり気が行っていたが、どうやら祖母の状態が良くないらしい。
人は老いるものだと分かってはいても、他人の老いを受け入れられない。
「おじさん」だった人がいつのまにか「おじいさん」になっている現実についていけない。
横暴な父と老い弱った祖母と暮らす自信が無い。親父単体でも気が滅入るのに。
そんな親父も自分の親の最期の面倒はちゃんと看ていたのだから、そこは一目置くべきかもしれぬ。

なにはともあれ肉親にマイナスな感情ばかり抱いている自分が愚かしい。
ただただ身の回りの小さな世界とちっぽけな自分自身が可愛いだけなのだ。