数年前の塩昆布と私

先輩と3年ほど前のバイト先を振り返った。
そう、あの仕事の速い2コ上の先輩に僕はまだ追い付けていない。すっかり忘れていたけれど。
今後はもう一度あの先輩を目指してやっていきたい。
大した店ではないが色んな人が入り、去り、10代だった僕は20代になった。
あの頃の先輩達と同じ歳になり、追い越した僕は一体何を変えられただろうか。
まだ永久に18や19の期間が続くような気がしていたので、「二十歳過ぎるとあっという間だよ」なんて言われてもピンとこなかった。
一番世話になった先輩は君は伸びたと言ってくれる。
たかがバイトでも、お世辞でも、褒められるのは嬉しいものだ。

コンビニの駐車場にミニクーパーが停まっていた。
高校の時の現国の先生が「昔の彼氏が暖房の無いミニクーパーに乗っていて冬は寒かった」と言っていた事をふと思い出した。