獣達

シェークスピア
文法試験
社会学レポート


さっき、野生のニホンザルに遭遇した。僕が見たのは一頭だったが少し前まで群れで歩いていたらしい。
もう20年山と田圃ばかりの集落に住んでいるが、至近距離で野生の猿を見たのは多分初めて。
人を恐れず威嚇しやがる。

僕が犬を連れていた事もあり(気休め程度の効果だろうが)何事も無く終わった。
しかし、当たり前だが幼児や年寄が襲われたらかなり危険だと思う。
あんな目が据わった野猿に飛び掛かられたら指の1本や2本持っていかれそうだ。

経済発展と生活様式の変化、人間が自然への畏れを忘れた事が招いた現状ではある。
山を再整備し、里山と集落の境界を復活させるには長い時間が掛かるに違いない。
愛護派はやあやあ言うだろうが、共生できる環境が整わないうちは駆除・処分もやむ無しだろう。
近所の田畑にも日々猪や猿が出没し、何が植えてあったのか分からないほどグチャグチャにされている。
耕作を止める人が増えれば更に野生動物と人間の生活域の干渉は拡大するだろう。
生温い対応では火に油を注ぐ事になる。頭良いからな。

他人の山に手は入れられんし、行政だけ、個人だけでは難しい。