証明写真が思っていたより高かった

喫煙所で缶コーヒー飲んでたら知らないお爺様に話し掛けられた。
零戦の製造に従事していたという戦中、百姓から勤め人へと職を変えた戦後から今に至るまでのお話を1時間聞かされた。
知る事がまず大事なのだと。良い事も悪い事も知らなければならない。
悪事に手を染めろというわけではなく、何事も知らなければ対処できない。
小学校しか出ていない人間が偉そうに言うのはおかしいかもしれないが、と前置きしてたわけにはなるなと言っていた。
学問が出来る出来ないではない、勉強とは社会を知る事であるという。
大股ではいけない、着実に歩を進めろ、と。
他人の人生というのは体験できないものであるし有意義な話を聞かせてもらった。でも強風の中1時間は長い。

家に帰ればお袋からの小言。己が身から出た錆、概ね間違っていないので反論は出来ない。
挙げ句公務員試験を受けろと言う。この御時世、能無しが春から勉強して受かるほど易しくない。

人と話せば話すほど自分が周りの流れから取り残されている事を痛感する。
マイペースでも前に進めているのならいい。それすら難しい。
怠慢からの単位不足。臆病ゆえの逃避。
ここ2日くらいで更に自信を失った。