アーモンド

「今回は申し訳ありませんでした。どうぞお納め下さい。」
受付のおじさんが僕に渡したのは金一封・・・・ではなく明治のアーモンドチョコレートであった。
そんなつもりじゃなかったんだけどくれると言うなら貰うしかあるまい。
アーモンドチョコの香りは、窓から入る青臭い草木の匂いに流されてすぐに消えた。